フォークリフト用鉛バッテリーの取扱い注意

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バッテリーはとてもデリケートな商品です。取扱い方法やメンテナンス次第で大きく寿命が変わってきます。
また誤った使用方法によってはバッテリーがショートしてしまったり、形が変形してしまう恐れがありますのでご使用上の注意事項をご紹介致します。

バッテリー交換時期の症状

ご使用方法によって寿命が大きく変わってくるフォークリフトバッテリーですが、そもそも交換時期の目安はどれくらいなのでしょうか?

・稼働時間の減少
以前までは1日フル稼働していたものが、フル稼働しなくなった。

・バッテリーパワーの低下
荷揚げに時間がかかるようになった。

・バッテリーゲージの減少率の上昇
バッテリー容量を示すバッテリーゲージの減りが早くなった。

・バッテリー本体の発熱
稼働中・充電中にバッテリーが過度に発熱する。(サルフェーションの影響)

・バッテリー液の減少が早い
バッテリー本体が発熱することにより、バッテリー液の蒸発が早まる。

バッテリー取扱い注意事項

・バッテリー容量が半分以下になったら充電を行って下さい。過放電はバッテリーの寿命を縮める原因となります。

・バッテリーの液量・比重・電圧・温度などを定期的に点検・記録し保管して下さい。

・漏電防止のためバッテリー天面は清潔で乾燥した状態を保って下さい。

・異物混入防止のためバッテリーキャップは常に閉めた状態を保って下さい。

・各セルの比重・電圧に0.02以上のばらつきが認められる場合は、均等充電を行って下さい。(各セルの状態を均一化し故障を予防するため) 使用頻度により異なりますが、目安は以下の通りです。
夏季:1回/月 冬季:2回/月

・バッテリーの充電作業は必ず換気が良く涼しい場所で行って下さい。

・フォークリフトを長期間使用しない場合は、バッテリーを満充電し、充電器および電動車のプラグを外して涼しく乾燥した室内で保管して下さい。

・セルの不良が認められた時は直ちに使用を停止し弊社へご連絡ください。

・精製水補充など保守・補修作業をする場合は、必ず保護装具を着用してください。(保護メガネ・ゴム手袋・ゴムブーツ・エプロンなど)

・万が一電解液が目や衣服などに触れた場合は、多量の水で完全に洗い流してください。特に目・皮膚など身体に触れた場合は専門医の措置を受けて下さい。

・電解液は規定の最低液面以上を維持して下さい。

・精製水の補充は充電完了後に適正量を補充して下さい。充電前に補水すると充電中に水漏れすることがあります。また多量に補充すると比重低下で性能が落ちる場合があります。

※危険ですので絶対にしないで下さい※
・ショートさせないでください。

・希硫酸または精製水以外は補水しないでください。

・バッテリーの周辺に火気を近づけないで下さい。

・直接日光や発熱物のあるところでは充電しないで下さい。

・爆発の恐れがあるため電解液は規定の最低液面以下にならないように注意してください。

・保守・補修作業時に金属などの電気伝導性道具をバッテリーの上に置かないで下さい。また、伝導性物質を身につけて作業しないでください。

・充電時に電解液の温度が50℃を超えないようにして下さい。50℃を超えた場合は作業を中止して40℃以下に冷えてから作業を再開して下さい。